干合とは?カップルの相性や甲己・乙庚・丙辛・丁壬・戊癸の意味を解説
子平推命(四柱推命)で命式を読むとき、避けて通れないのが「干合(かんごう)」です。甲と己、乙と庚…という天干の5つの組み合わせは、互いに引き合って結びつき、条件がそろうと新しい五行に「化(か)」します。この記事では、5組の意味、化す五行(化土・化金・化水・化木・化火)、そして合化・合而不化・合去の違いまで、子平推命学会の監修でわかりやすく解説します。
干合とは?(天干の5つの組み合わせ)
干合とは、十干のうち相性の決まった2つが引き合って結びつく関係で、その組み合わせは甲己・乙庚・丙辛・丁壬・戊癸のちょうど5組です。
干合(かんごう)とは、十干(甲・乙・丙…癸)のうち、特定の2つが出会うと互いに引き合って結びつく関係のこと。天干五合(てんかんごごう)とも呼ばれ、組み合わせはちょうど5つです。十干は全部で10あり、それが2つずつペアになるため、干合はちょうど5組。この「10干=5組」という対応は、干支の体系上つねに変わりません。
| 干合 | 二つの干の関係 | 化す五行(化神) |
|---|---|---|
| 甲 + 己 | 甲(陽木)が己(陰土)を剋す | 土(化土) |
| 乙 + 庚 | 庚(陽金)が乙(陰木)を剋す | 金(化金) |
| 丙 + 辛 | 丙(陽火)が辛(陰金)を剋す | 水(化水) |
| 丁 + 壬 | 壬(陽水)が丁(陰火)を剋す | 木(化木) |
| 戊 + 癸 | 戊(陽土)が癸(陰水)を剋す | 火(化火) |
結びつくだけでなく「化す五行」まで決まっているのが干合の特徴です。たとえば戊と癸が出会えば火に化す(戊癸化火)、というように。
なぜこの5組なのか
干合の相手は、陽の干から数えて6番目(=5つ先)の陰の干。必ず「剋す関係」で、しかも陰陽が異なる組み合わせになります。
干合の相手は、デタラメに決まっているわけではありません。陽の干から数えて6番目(5つ先)の陰の干が、その相手になります。甲(1番目)の相手は己(6番目)、乙(2番目)は庚(7番目)という具合で、十干を1〜10と数えれば、相手はつねに「番号+5」の位置にあります。
そしてこの5組は、どれも「剋す関係」で、かつ陰陽が異なる組み合わせになっています。通変星でいえば、片方から見れば正財、もう片方から見れば正官の関係。つまり「正しく結ばれる相手」=夫婦の合です。ぶつかり合う剋の関係なのに、陰陽が違うために反発ではなく惹かれ合って結びつく。これが干合の正体です。正財・正官がどんな星かは通変星とは?決まり方と十通変星の一覧で詳しく解説しています。
剋の関係でも、陰陽が同じだと「反発・攻撃」、陰陽が違うと「引き合い・結合」になる。干合は後者。だから干合は、恋愛・結婚・パートナーシップの暗示として読まれることも多いのです。
干合が「夫婦有情の合」と呼ばれる理由
干合には、夫婦有情の合(ふうふゆうじょうのごう)という呼び名があります。ぶつかる関係のはずなのに、そこに情が通う。そういう結びつきだからです。
同じ剋でも、陰陽が同じ相手を剋すのは無情の剋と呼ばれます。こちらは容赦がありません。ところが陰陽が違うと、剋しているはずの相手を、なぜか手放せなくなる。強く出られない。気になってしまう。人間関係にそのまま置き換えられる感覚ではないでしょうか。
だから干合は、恋愛や結婚の暗示として読まれます。理屈で選んだ相手ではなく、理屈では説明しづらいのに惹かれてしまう相手。命式の上でそれが起きているのが、干合という関係です。
剋の関係でも、陰陽が同じだと「反発・攻撃」、陰陽が違うと「引き合い・結合」になる。干合は後者。だから干合は、恋愛・結婚・パートナーシップの暗示として読まれることも多いのです。
干合の「化」化神の五行
化神は5組それぞれで決まっています。甲己=土・乙庚=金・丙辛=水・丁壬=木・戊癸=火。上から並べると土→金→水→木→火で、五行の相生(生む順)と一致します。
干合した二つの干は、条件がそろうと、まったく別の五行に生まれ変わります。これを合化(ごうか)、変化した先の五行を化神(かしん)と呼びます。十干と十二支を組み合わせた干支は全部で60通り(六十干支)ありますが、天干どうしの合=干合はこの5組だけ、という点をまず押さえておきましょう。
| 干合 | 化神 | 読み |
|---|---|---|
| 甲己 | 土 | 甲己合化土(こうきごうかど) |
| 乙庚 | 金 | 乙庚合化金 |
| 丙辛 | 水 | 丙辛合化水 |
| 丁壬 | 木 | 丁壬合化木 |
| 戊癸 | 火 | 戊癸合化火 |
覚え方のコツ:化神を上から並べると 土 → 金 → 水 → 木 → 火。これは五行の相生(生む順)そのものです(土生金・金生水・水生木・木生火)。「甲己=土」から始めて相生でたどれば、5つの化神がスラスラ出てきます。
合化・合而不化・合去のちがい
干合の結果は3つ。化す「合化」、結ぶが化さない「合而不化(羈絆)」、役目を失う「合去」。実際には化さないことが多く、大半は合而不化か合去にとどまります。
干合は、いつでも化す(合化する)わけではありません。条件によって、結果は次の3つに分かれます。ここが干合のいちばん大事なところです。
| 状態 | 意味 |
|---|---|
| 合化ごうか | 条件がそろい、二つの干が化神(新しい五行)に変化する。命式の五行バランスが大きく変わる。 |
| 合而不化ごうじふか | 結びつくが化さない。互いに足止めし合い(羈絆=きはん)、本来の働きが鈍る・封じられる。 |
| 合去ごうきょ | 干合によって、その干が本来の役目を失う(「合って去る」)。命式の戦力から外れる状態。 |
つまり「干合した=化した」ではありません。多くの場合は化さず、合而不化(羈絆)や合去にとどまります。化が成立するのは、後述の条件がそろった特別なケースです。
干合5組それぞれの意味と相性
干合の5組には、算命学系で使われる呼び名があります。甲己=生土養土(サポート)、乙庚=紅蕾無残(努力が実りにくい)、丙辛=日月相会(出会い・恋愛)、丁壬=干合鬼神(勝負強い・明知)、戊癸=天乙会合(足りないものが揃う)です。
ここまでは、干合が「何に化すか(化神)」を見てきました。それとは別に、干合の5組そのものに象意(意味づけ)を与える読み方があります。次の呼び名は算命学系で用いられるもので、化神(五行)の話とは系統が異なります。流派によって呼び名や意味づけは異なり、子平推命では必ずしも用いないため、あくまで一つの解釈として押さえてください。
| 干合 | 呼び名(読み) | 象意(一例) |
|---|---|---|
| 甲己 | 生土養土 せいどようど | 周囲の助けやサポートを受けやすい |
| 乙庚 | 紅蕾無残 こうらいむざん | 努力が実りにくい・金銭面のトラブルに注意 |
| 丙辛 | 日月相会 じつげつそうかい | 出会い・恋愛。着実な運気の上昇 |
| 丁壬 | 干合鬼神 かんごうきしん | 神と鬼の融合。勝負強く、明知(頭の切れ)を得る |
| 戊癸 | 天乙会合 てんおつかいごう | 足りなかったピースが揃う |
ここからは、5組それぞれについて「化す五行」「象意」「命式にある場合」「その相手との相性」の4点を見ていきます。
甲己の干合|生土養土・土に化す
甲己は土に化します(甲己合化土)。生土養土(せいどようど)という呼び名のとおり、大地がさらに土を養うイメージで、周囲の人の助けを受けやすい結びつきとされます。
命式にこの干合があると、自分ひとりの力で押し切るより、人に恵まれて道が開けるタイプになります。頼ることを引け目に感じない人ほど、この干合が活きます。
相手との相性としては、5組のなかで最も穏やかな組み合わせです。甲(大樹)と己(田畑)は、育てる側と育つ側の関係。片方が場を用意し、片方がそこで伸びる、という形が自然に成り立ちます。上下がはっきりする関係、たとえば上司と部下、師と弟子、支える側と表に立つ側で噛み合いやすい組です。恋愛でも、片方が生活の土台を作り、片方が外で勝負するという分担がうまくいきます。
注意点があるとすれば、居心地が良すぎて動かなくなることです。育てる関係は安定するぶん、刺激が少なくなります。
乙庚の干合|紅蕾無残・金に化す
乙庚は金に化します(乙庚合化金)。紅蕾無残(こうらいむざん)という呼び名は、咲く前の紅い蕾が散るという意味で、努力が実を結びにくい・金銭面のトラブルに注意を促す象意です。
悪い意味に偏りがちですが、これも「気をつける点が分かる」情報として読みます。実りにくいと知っていれば、一つの案件に賭けきらない、金銭の取り決めを先に書面にする、といった対処ができます。象意は避けるためにあるのではなく、備えるためにあります。
相手との相性としては、5組のなかで最も注意が要る組み合わせです。乙(草花)と庚(刀)は、切る側と切られる側の関係。惹かれ合うのに、どこかで削られる感覚が残ります。とくにお金が絡む関係、共同事業、貸し借り、金銭を伴う契約では、条件を曖昧にしないことが大切です。
ただし、相性が悪いと決めつける必要はありません。庚が乙を切るのは、余分な枝を落として形を整える作業でもあります。厳しいことを言ってくれる相手として機能するなら、この組は成長を早めます。距離感と金銭の線引き、この2つを守れるかどうかが分かれ目です。
丙辛の干合|日月相会・水に化す
丙辛は水に化します(丙辛合化水)。日月相会(じつげつそうかい)という呼び名のとおり、太陽(丙)と月(辛)が出会う組で、出会いや恋愛、着実な運気上昇の暗示として読まれます。
命式にこの干合があると、人との出会いが転機になりやすいタイプです。自分から動くより、誰かと出会ったことで道が変わる。そういう人生の展開になりやすい組み合わせです。
相手との相性としては、5組のなかで最も恋愛の暗示が強い組です。「運命の出会い」と表現されることもあります。丙の華やかさと辛の美意識は、傍から見ても目を引く組み合わせで、惹かれ方も一気に来ます。
長続きさせる鍵は、丙が辛の誇りを尊重できるかどうかです。辛は磨かれた宝石で、扱いが雑だと途端に心を閉じます。丙は明るく大らかなぶん、無自覚に相手のこだわりを軽く扱ってしまうことがある。ここに気を配れるなら、着実に積み上がる関係になります。
丁壬の干合|干合鬼神・木に化す
丁壬は木に化します(丁壬合化木)。干合鬼神(かんごうきしん)という呼び名は、神と鬼が一つに融け合うという意味で、勝負強さと明知(頭の良さ・洞察)をあらわします。5組のなかでも力の強い象意とされます。
命式にこの干合があると、ここぞという場面での勝負強さを持ちます。普段は目立たなくても、勝たなければいけない局面で頭が冴える。そういうタイプです。
相手との相性としては、5組のなかで最も縁が切れにくい組と言われます。丁(灯火)と壬(大河)は、性質としてはまったく違う。噛み合わないはずなのに、離れられない。「別れてもよりを戻す」「腐れ縁のように続く」と語られるのは、多くがこの組です。
ただし縁が切れにくいことと、相性が良いことは同じではありません。引力が強いぶん、振り回されることもあります。この組で長く続けるなら、惹かれ合う力に任せず、関係のルールを自分たちで決めることが必要になります。
戊癸の干合|天乙会合・火に化す
戊癸は火に化します(戊癸合化火)。天乙会合(てんおつかいごう)という呼び名のとおり、足りなかったピースが揃う。噛み合わなかったものが最後に組み合わさる、という象意です。
命式にこの干合があると、長く欠けていたものが、あるとき一気に埋まるという展開になりやすいタイプです。時間はかかるが、揃ったときの動きが大きい。そういう組み合わせです。
相手との相性としては、補い合う関係です。戊(大地)と癸(雨露)は、年齢や立場が離れていても成立しやすい組。片方が動かない安定を、片方が潤いと機動力を持ち込みます。「この人と会ってから物事が回り始めた」という語られ方をすることが多い組です。
注意点は、揃うまでに時間がかかることです。出会ってすぐ噛み合うタイプではないので、初動で判断すると縁を取りこぼします。
※ これらの呼び名は算命学系の一次資料に基づく整理で、子平推命の「化神(五行)」の理論とは別系統です。同じ干合でも、どの流派・どの技法で見るかによって強調点が変わります。実際の鑑定では、命式全体(用神・忌神・地支)と合わせて総合的に判断します。
これらの呼び名は算命学系の一次資料に基づく整理で、子平推命の「化神(五行)」の理論とは別系統です。同じ干合でも、どの流派・どの技法で見るかによって強調点が変わります。実際の鑑定では、命式全体(用神・忌神・地支)と合わせて総合的に判断します。
深掘り:争合と妒合(取り合いの合)
干合には、1つの干を2つの干が取り合う形もあります。
- 争合(そうごう)/妒合(とごう):たとえば2つの庚が1つの乙を奪い合うように合する状態。合の力が分散し、結びつきが不安定・嫉妬的になります(呼び分けは流派により異なります)。恋愛・人間関係では「三角関係」「取り合い」の暗示として読まれることも。
争合の判定や合の強弱は、地支・透干・大運まで見て総合的に行う高度な領域です。命式によって結論が変わるため、正確な判断は専門家の鑑定が確実です。
干合の相手とは「離れられない」って本当?
日干どうしが干合するカップルは、性格が違っても不思議と引き合い、縁が切れにくいとされます。「別れてもよりを戻す」「腐れ縁のように続く」と語られるのはこのためです。ただし、それは「相性が良い」と同義ではありません。
引力が強いことと相性が良いことは同じではない
ここは誤解されやすいところです。干合があると聞いて「運命の相手だ」と受け取る方は多いのですが、干合が示しているのは引力の強さであって、関係の幸福度ではありません。
引力が強い関係は、良いときは他に代えがたく、こじれたときも簡単に切れません。だから消耗する関係でも続いてしまう。「好きなのに苦しい」という状態が長引くのは、多くの場合この引力のせいです。
干合を知る価値は、そこにあります。なぜこの人から離れられないのか。その理由が命式の構造にあると分かるだけで、感情の問題を少し離れて眺められるようになります。
日干どうしが干合するカップルの特徴
日干は、命式の中で自分自身を表す文字です。ここが相手の日干と干合しているとき、二人は本人どうしで引き合っていることになります。
- 出会った瞬間から、理由なく気になる
- 性格や価値観が違うのに、なぜか一緒にいる
- 一度離れても、時間をおいて縁が戻る
- 周囲から「合わないのでは」と言われても続く
こうした特徴が出やすい組み合わせです。とくに丁壬(干合鬼神)は縁が切れづらく、丙辛(日月相会)は運命の出会いとして扱う流派があります。
干合があっても命式全体で判断する理由
ただし、干合があるからその相手が正解だ、とは言えません。判断すべきなのは、その相手が自分の喜神(運を上げる五行)を持っているかどうかです。
干合の相手が忌神ばかりを持っていれば、引き合うのに消耗する関係になります。逆に喜神を多く持っていれば、引き合ううえに運も整う。同じ「離れられない相手」でも、この差は決定的です。
だから干合は、相性判断の入口であって結論ではありません。命式全体の五行バランスまで見て、良い形で続く縁かを確かめるのがおすすめです(子平推命とは)。
その縁が、あなたにとってどう働くか
引き合う相手が、運を整える相手なのか消耗させる相手なのかは、命式全体を見ないと分かりません。子平推命学会 会長・武則天様が、あなたの日干から性質・恋愛・仕事の流れを読み解きます。
日干別 鑑定書を受け取る合化が成立するかは「地支」で決まる
化すかどうかは天干では決まりません。決め手は地支、とくに月支(月令)が化神の五行かどうか。地支が化神を支えて、はじめて合化が成立します。
干合が本当に化す(合化する)かどうかは、天干の組み合わせだけでは決まりません。決め手になるのは地支(ちし)です。流派で細部は異なりますが、ポイントは次の通りです。
- 月支(月令)が化神の五行であること。化神が生まれ月の気を得て、いちばん強くなる状態。これが合化の最重要条件です
- 地支に化神の五行が根を張っている(通根)こと。地支が化神を支えていれば、化は本物になりやすい
- 逆に、地支が化神の五行を持たない・剋すなら、天干で合っても化しません
- (補助的に)二つの干が隣り合っていること、化神を剋す干が近くに透けていないこと
つまり地支が化神を後押しして、はじめて合化が成立します。地支の支えがなければ、合っても化さず、合而不化(羈絆)や合去にとどまります。とくに日干が絡む化は条件が厳しく、簡単には化しません。
直接干合と遠隔干合
干合は、二つの干が隣り合っているかどうかで作用の強さが変わります。隣り合っている場合を直接干合、離れている場合を遠隔干合と呼び分けることがあります。
- 直接干合|年干と月干、月干と日干、日干と時干のように隣り合う形。作用が強く出ます
- 遠隔干合|年干と日干、月干と時干のように一つ飛ばしの形。作用は弱まります
実務では、直接干合を優先して読み、遠隔干合は補助的に見ます。とくに大運や年運から巡ってきた干との干合は、命式の中の干どうしより作用が限定的になることが多いと考えます。
※ 遠隔干合を作用ありと見るかどうかは流派によって差があります。
命式での読み方(合去の吉凶)
干合の吉凶は「何が合去されるか」で決まります。忌神(嫌な星)が去れば吉、用神・喜神(頼みの星)が去れば凶。同じ干合でも吉にも凶にも転びます。
干合は、命式の力関係を一変させることがあります。とくに重要なのが「何が合去されるか」です。
- 忌神(嫌な作用をする星)が合去 → その悪さが封じられて吉。じゃま者が手を組んで退場してくれるイメージ。
- 用神・喜神(頼みの星)が合去 → 頼りの星が働かなくなって凶。味方が引き抜かれてしまう状態。
- 日干(自分)が干合 → 多くは化さず、気が相手に向く・自我や決断が制限される、情に流されやすい、と読む流派も。男女の縁の暗示とされることもあります。
同じ干合でも、命式全体のどの星に効くかで吉にも凶にも転びます。だからこそ、子平推命の命式(用神・忌神)を正しく見極めることが先決です。用神・忌神の考え方は子平推命とは?四柱推命との違い・格局の出し方で解説しています。
「合去は、去る星の善し悪しで吉凶が決まります。忌神が合去されれば命式は軽くなり、用神が合去されれば頼みの綱が抜ける。まず用神・忌神を定めてから合去を見る。この順番を崩さないことが、干合を読み違えないコツです。」子平推命学会 会長・武則天様
後天運で干合が巡ってきたらどうなる?
大運・年運で干合の相手にあたる干が巡ってくる時期は、環境が動きやすい時期です。命式の中で固定されている干合と違い、後天運の干合は「期間限定でその作用が起きる」と読みます。
大運・年運で干合が巡る年は何が起きるか
命式の干と、巡ってきた干が干合すると、その干の働きが一時的に変わります。抑えられていたものが動き出す、あるいは働いていたものが止まる。どちらに転ぶかは、動く干が用神側か忌神側かで決まります。
- 忌神が巡る干と干合して合去される年|長く重荷だったものが外れる。停滞が解ける
- 用神が巡る干と合去される年|頼りにしていたものが一時的に働かなくなる。守りに回る年
- 日干が巡る干と干合する年|気持ちが外に向く。出会い・結婚・転職など、環境が動きやすい
いずれの場合も共通するのは、その年は「自分の意思だけで動いていない」感覚が出やすいことです。人に引っ張られる、状況に流される、決めたつもりのないことが決まっていく。干合の年をそう表現する人は少なくありません。
5組それぞれが巡ってきたときの読み方
巡ってきた干合の組み合わせによって、動き方の質も変わります。
- 甲己が巡る|人の助けで物事が進む。引き立てを受けやすい時期
- 乙庚が巡る|努力が実りにくい。金銭の取り決めに注意を要する時期
- 丙辛が巡る|出会いの時期。恋愛・人脈の面で動きが出やすい
- 丁壬が巡る|勝負どころ。決断が冴え、大きく動ける時期
- 戊癸が巡る|欠けていたものが揃う。長く止まっていた話が動き出す時期
干合の年は「環境が動く年」と読む流派もある
算命学では、大運・年運で日干と干合する干が巡ってくる年を「干合の年」と呼び、結婚・転職など環境が大きく動く転機として読みます。子平推命が化の成立を厳密に判定するのに対し、こちらは干合が巡ること自体を転機のサインとして扱う読み方です。
どちらの読み方を採るにせよ、共通しているのは「その年は流れが変わる」という見立てです。今年、自分に干合が巡っているかどうかは、上のツールで命式と大運を出せば確認できます。
※ 後天運の干合をどこまで作用ありと見るかは流派によって差があります。
いつ、あなたに干合が巡るか
干合が巡る年は、環境が動きやすい転機です。子平推命学会 会長・武則天様の「日干別 鑑定書」で、生まれ日の干から性質・恋愛・仕事の流れを読み解いてみてください。
日干別 鑑定書を受け取る干合と支合・三合・方合の違い
干合は天干どうしの結びつき、支合は地支どうしの結びつきです。混同されやすいのですが、見る場所がそもそも違います。地支の結びつきには支合のほかに三合・方合もあり、それぞれ成立条件と作用が異なります。
干合は天干、支合は地支
命式は上段の天干と下段の地支でできています。干合は上段、支合は下段。ここが最も基本的な違いです。
作用の性質も違います。干合は「引き合って別の五行に化す」ことがあるのに対し、支合は結びついて安定する、あるいは互いの働きを固定するという方向に働きます。
支合の6組
支合は次の6組です。
- 子+丑
- 寅+亥
- 卯+戌
- 辰+酉
- 巳+申
- 午+未
三合・方合とは
地支には、3つそろって強い五行の局を作る組み合わせもあります。
- 三合|亥卯未(木局)/寅午戌(火局)/巳酉丑(金局)/申子辰(水局)。3つそろうと強力な五行の勢力になります。2つだけの場合は半会(はんかい)と呼び、作用は弱まります
- 方合|寅卯辰(春・木)/巳午未(夏・火)/申酉戌(秋・金)/亥子丑(冬・水)。季節がそのまま揃う形で、三合よりも純粋な勢いを持ちます
天中殺・空亡と干合の関係
天中殺や空亡にあたる支に干合が絡むと、作用が弱まると読む流派があります。空亡は十干と十二支の数の差から生まれる暦の構造上の余りで、大殺界の実体でもあります。
この空亡・天中殺・大殺界をどう扱うかについては、子平推命とはのページで原理から解説しています。占いの館Zhouでは、空亡を運の吉凶の判断には使いません。
※ 支合・三合・方合の詳しい成立条件と作用は、十二支と蔵干とはのページで解説しています。
覚え方のポイント
- 5組:甲己・乙庚・丙辛・丁壬・戊癸。「陽干+5つ先の陰干」。
- 化神:土→金→水→木→火(相生の順)。「甲己=土」から相生でたどる。
- 結果は3つ:化す(合化)/結ぶが化さない(合而不化・羈絆)/役目を失う(合去)。
- 合去の吉凶:忌神が去れば吉、用神が去れば凶。
算命学の干合との違い
算命学の干合も、組み合わせは甲己・乙庚・丙辛・丁壬・戊癸の5組、化す五行も土・金・水・木・火で、本記事の内容と共通です。違いは主に「使い方」にあります。
- 算命学。宿命(陰占)の中の干合を重視し、干が別の五行に変わる「干合変化」を性格や運命の質の変化として読みます。また、大運・年運で日干と干合する干が巡る「干合の年」を、結婚・転職など環境が大きく動く転機と読むのが特徴的な使い方です。
- 子平推命(四柱推命)。本記事で見てきたとおり、干合が実際に化すかどうかを地支(月令・根)で厳密に判定し、合化・合而不化・合去を区別して、用神・忌神への影響から吉凶を読みます。
つまり「算命学 干合」で調べても、5組と化神の基礎はこのページの内容がそのまま使えます。そのうえで、干合の年の読み方は算命学流、化の成立判定は子平流、と流派ごとの力点が異なると押さえておくと混乱しません。※象意や吉凶の細かな解釈は流派によって異なります。
まとめ|まずは自分の命式に干合があるか確かめる
干合とは、天干の甲己・乙庚・丙辛・丁壬・戊癸という5組が引き合って結びつく関係です。条件がそろえば新しい五行に化し、そろわなければ結びついたまま働きが鈍る、あるいは役目を失います。
読み方の順番は、この記事でたどったとおりです。5組と化神を覚え、自分の命式に干合があるか確かめる。あるなら、それが化しているのか、合而不化なのか、合去なのかを地支で判定する。そして去った星が用神なのか忌神なのかで、吉凶を決める。
干合は、恋愛や人間関係の話として語られることが多い技法です。ですが本来は、命式の力関係を読み替えるための構造の話でもあります。「なぜこの人から離れられないのか」に理屈がつくだけで、感情の問題を少し距離を置いて眺められるようになる。そこにこの技法の実利があります。
まずは自分の命式を出して、天干に干合の組み合わせが並んでいないか見てみてください。
なお、監修の武則天様は子平推命を免許皆伝まで修めた術者で、集英社から書籍も出版しています。干合をはじめとする命式の読み方は、武則天様のYouTubeチャンネルでも公開しています。
あなたの日干を、一冊分の深さで読む
干合は命式の一部です。生まれ日の干から、性質・恋愛・仕事の流れを一冊にまとめたのが「日干別 鑑定書」。子平推命学会 会長・武則天様が読み解きます。
日干別 鑑定書を受け取るよくある質問(干合)
干合とは何ですか?
干合(かんごう)とは、天干の5つの組み合わせ、甲己・乙庚・丙辛・丁壬・戊癸のことです。天干五合ともいいます。互いに引き合って結びつき、条件がそろうと二つの干が新しい五行(化神)に変化します。
干合の5組と、化す五行は?
甲己=土(化土)、乙庚=金(化金)、丙辛=水(化水)、丁壬=木(化木)、戊癸=火(化火)。化神は土→金→水→木→火と相生の順に並びます。
干合の相手とは相性が良いのですか?
干合が示しているのは引力の強さであって、相性の良し悪しではありません。惹かれ合うことは確かですが、その相手が自分の喜神を持っているかどうかで、関係の質は大きく変わります。命式全体の五行バランスまで見て判断してください。
干合カップルは「離れられない」って本当ですか?
日干どうしが干合するカップルは、性格が違っても不思議と引き合い、縁が切れにくいとされます。「別れてもよりを戻す」「腐れ縁のように続く」と語られるのはこのためです。ただしそれは「相性が良い」と同義ではなく、引力が強いぶん振り回されることもある関係です。
干合があると恋愛や結婚に関係しますか?
干合は陰陽の異なる者どうしが引き合う「夫婦の合」の関係のため、恋愛・結婚・縁の暗示として読まれることがあります。とくに丙辛(日月相会)は出会い・恋愛の象意とされ、「運命の出会い」と表現されることも。干合を含む相性の高い人と新しく出会いたい方には、ZHOU DESTINYがあります。
合去とは何ですか?
干合によって、ある干が本来の働きを失うことです。忌神が合去されれば吉、用神・喜神が合去されれば凶と読みます。
干合はどんなときに化す(合化する)のですか?
地支が決め手です。とくに月支(月令)が化神の五行で、地支に化神の根があるときに合化が成立します。地支が支えなければ、天干で合っても化さず、合而不化(羈絆)や合去にとどまります。
戊癸は何に化しますか?
火に化します(戊癸化火)。戊(陽の土)と癸(陰の水)が干合し、条件がそろうと火の性質に変わります。
丁壬(干合鬼神)はどんな意味ですか?
丁壬は算命学系で干合鬼神(かんごうきしん)と呼ばれ、「神と鬼の融合」を意味します。勝負強さと明知をあらわす力の強い象意とされ、日干どうしの丁壬は縁が切れにくいとも言われます。化神としては木に化します(丁壬化木)。象意は流派により異なります。
干合と支合の違いは何ですか?
干合は天干どうし、支合は地支どうしの結びつきです。見る場所が上段か下段かという違いに加えて、干合は条件がそろうと別の五行に化すのに対し、支合は結びついて安定する方向に働きます。
直接干合と遠隔干合の違いは何ですか?
二つの干が隣り合っている場合を直接干合、一つ飛ばしなど離れている場合を遠隔干合と呼びます。直接干合のほうが作用が強く、遠隔干合は補助的に見るのが実務での扱いです。
大運・年運で干合が巡る年は何が起きますか?
環境が動きやすい年になります。忌神が合去されれば停滞が解け、用神が合去されれば守りに回る年になります。日干と干合する干が巡る年は、出会い・結婚・転職など環境が大きく動く転機として読む流派もあります。
あなたの命式の干合は、吉?それとも凶?
干合が化すか・合去になるか、それが運にどう効くか。判定には命式全体の構造を読む力が要ります。子平推命学会 会長・武則天様による本格鑑定で、あなたの命式の干合の意味まで読み解きます。
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