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干合とは?
甲己・乙庚・丙辛・丁壬・戊癸の意味と「化」「合去」をやさしく解説

子平推命(四柱推命)で命式を読むとき、避けて通れないのが「干合(かんごう)」です。甲と己、乙と庚…という天干の5つの組み合わせは、互いに引き合って結びつき、条件がそろうと新しい五行に「化(か)」します。この記事では、5組の意味、化す五行(化土・化金・化水・化木・化火)、そして合化・合而不化・合去の違いまで、子平推命学会の監修でわかりやすく解説します。

2026.06.21監修:占いの館 Zhou・子平推命学会

干合とは?(天干の5つの組み合わせ)

干合(かんごう)とは、十干(甲・乙・丙…癸)のうち、特定の2つが出会うと互いに引き合って結びつく関係のこと。天干五合(てんかんごごう)とも呼ばれ、組み合わせはちょうど5つです。

干合二つの干の関係化す五行(化神)
甲 + 己甲(陽木)が己(陰土)を剋す(化土)
乙 + 庚庚(陽金)が乙(陰木)を剋す(化金)
丙 + 辛丙(陽火)が辛(陰金)を剋す(化水)
丁 + 壬壬(陽水)が丁(陰火)を剋す(化木)
戊 + 癸戊(陽土)が癸(陰水)を剋す(化火)

結びつくだけでなく「化す五行」まで決まっているのが干合の特徴です。たとえば戊と癸が出会えば火に化す(戊癸化火)、というように。

干合の5組と化神。甲己→土、乙庚→金、丙辛→水、丁壬→木、戊癸→火。
干合の5組と、それぞれが化す五行(化神)。甲己=土/乙庚=金/丙辛=水/丁壬=木/戊癸=火。

なぜこの5組なのか

干合の相手は、デタラメに決まっているわけではありません。陽の干から数えて6番目(5つ先)の陰の干が、その相手になります。甲(1番目)の相手は己(6番目)、乙(2番目)は庚(7番目)…という具合です。

そしてこの5組は、どれも「剋す関係」で、かつ陰陽が異なる組み合わせになっています。通変星でいえば、片方から見れば正財、もう片方から見れば正官の関係。つまり「正しく結ばれる相手」=夫婦の合です。ぶつかり合う剋の関係なのに、陰陽が違うために反発ではなく惹かれ合って結びつく――これが干合の正体です。

剋の関係でも、陰陽が同じだと「反発・攻撃」、陰陽が違うと「引き合い・結合」になる。干合は後者。だから干合は、恋愛・結婚・パートナーシップの暗示として読まれることも多いのです。

干合の「化」── 化神の五行

干合した二つの干は、条件がそろうと、まったく別の五行に生まれ変わります。これを合化(ごうか)、変化した先の五行を化神(かしん)と呼びます。

甲と己が干合して土に化す(甲己合化土)図。
例:甲と己が結びつき、土に化す(甲己合化土)。
干合化神読み
甲己甲己合化土(こうきごうかど)
乙庚乙庚合化金
丙辛丙辛合化水
丁壬丁壬合化木
戊癸戊癸合化火

覚え方のコツ:化神を上から並べると 土 → 金 → 水 → 木 → 火。これは五行の相生(生む順)そのものです(土生金・金生水・水生木・木生火)。「甲己=土」から始めて相生でたどれば、5つの化神がスラスラ出てきます。

化神の相生サイクル図。土(甲己)→金(乙庚)→水(丙辛)→木(丁壬)→火(戊癸)→土と相生の順に並ぶ。
化神は相生の輪。土(甲己)→金(乙庚)→水(丙辛)→木(丁壬)→火(戊癸)→土。生む順にたどれば5つの化神が出せます。

合化・合而不化・合去のちがい

干合は、いつでも化す(合化する)わけではありません。条件によって、結果は次の3つに分かれます。ここが干合のいちばん大事なところです。

干合の3つの結果。合化(化す)・合而不化(結ぶが化さない)・合去(役目を失う)に分かれる図。
干合の結果は3つ。合化(化す)/合而不化(結ぶが化さない・羈絆)/合去(役目を失う)。
状態意味
合化ごうか条件がそろい、二つの干が化神(新しい五行)に変化する。命式の五行バランスが大きく変わる。
合而不化ごうじふか結びつくが化さない。互いに足止めし合い(羈絆=きはん)、本来の働きが鈍る・封じられる。
合去ごうきょ干合によって、その干が本来の役目を失う(「合って去る」)。命式の戦力から外れる状態。

つまり「干合した=化した」ではありません。多くの場合は化さず、合而不化(羈絆)や合去にとどまります。化が成立するのは、後述の条件がそろった特別なケースです。

深掘り:争合と妒合(取り合いの合)

干合には、1つの干を2つの干が取り合う形もあります。

  • 争合(そうごう)/妒合(とごう):たとえば2つの庚が1つの乙を奪い合うように合する状態。合の力が分散し、結びつきが不安定・嫉妬的になります(呼び分けは流派により異なります)。恋愛・人間関係では「三角関係」「取り合い」の暗示として読まれることも。
争合の判定や合の強弱は、地支・透干・大運まで見て総合的に行う高度な領域です。命式によって結論が変わるため、正確な判断は専門家の鑑定が確実です。

合化が成立するかは「地支」で決まる

干合が本当に化す(合化する)かどうかは、天干の組み合わせだけでは決まりません。決め手になるのは地支(ちし)です。流派で細部は異なりますが、ポイントは次の通りです。

  • 月支(月令)が化神の五行であること。化神が生まれ月の気を得て、いちばん強くなる状態。これが合化の最重要条件です。
  • 地支に化神の五行が根を張っている(通根)こと。地支が化神を支えていれば、化は本物になりやすい。
  • 逆に、地支が化神の五行を持たない・剋すなら、天干で合っても化しません。
  • (補助的に)二つの干が隣り合っていること、化神を剋す干が近くに透けていないこと。

つまり地支が化神を後押しして、はじめて合化が成立します。地支の支えがなければ、合っても化さず、合而不化(羈絆)合去にとどまります。とくに日干が絡む化は条件が厳しく、簡単には化しません。

命式での読み方(合去の吉凶)

干合は、命式の力関係を一変させることがあります。とくに重要なのが「何が合去されるか」です。

合去の吉凶。忌神が合去されれば吉、用神が合去されれば凶。
合去の吉凶。忌神(嫌な星)が合去されれば吉、用神・喜神(頼みの星)が合去されれば凶。
  • 忌神(嫌な作用をする星)が合去 → その悪さが封じられて。じゃま者が手を組んで退場してくれるイメージ。
  • 用神・喜神(頼みの星)が合去 → 頼りの星が働かなくなって。味方が引き抜かれてしまう状態。
  • 日干(自分)が干合 → 多くは化さず、気が相手に向く・自我や決断が制限される、情に流されやすい、と読む流派も。男女の縁の暗示とされることもあります。

同じ干合でも、命式全体のどの星に効くかで吉にも凶にも転びます。だからこそ、命式の構造(用神・忌神)を正しく見極めることが先決です。

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覚え方のポイント

  • 5組:甲己・乙庚・丙辛・丁壬・戊癸。「陽干+5つ先の陰干」。
  • 化神:土→金→水→木→火(相生の順)。「甲己=土」から相生でたどる。
  • 結果は3つ:化す(合化)/結ぶが化さない(合而不化・羈絆)/役目を失う(合去)。
  • 合去の吉凶:忌神が去れば吉、用神が去れば凶。

よくある質問(干合)

干合とは何ですか?

干合(かんごう)とは、天干の5つの組み合わせ――甲己・乙庚・丙辛・丁壬・戊癸――のことです。天干五合ともいいます。互いに引き合って結びつき、条件がそろうと二つの干が新しい五行(化神)に変化します。

干合の5組と、化す五行は?

甲己=土(化土)、乙庚=金(化金)、丙辛=水(化水)、丁壬=木(化木)、戊癸=火(化火)。化神は土→金→水→木→火と相生の順に並びます。

合去とは何ですか?

干合によって、ある干が本来の働きを失うことです。忌神が合去されれば吉、用神・喜神が合去されれば凶と読みます。

戊癸は何に化しますか?

火に化します(戊癸化火)。戊(陽の土)と癸(陰の水)が干合し、条件がそろうと火の性質に変わります。

干合はどんなときに化す(合化する)のですか?

地支が決め手です。とくに月支(月令)が化神の五行で、地支に化神の根があるときに合化が成立します。地支が支えなければ、天干で合っても化さず、合而不化(羈絆)や合去にとどまります。

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