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干合とは?
甲己・乙庚・丙辛・丁壬・戊癸の意味と「化」「合去」をやさしく解説

子平推命(四柱推命)で命式を読むとき、避けて通れないのが「干合(かんごう)」です。甲と己、乙と庚…という天干の5つの組み合わせは、互いに引き合って結びつき、条件がそろうと新しい五行に「化(か)」します。この記事では、5組の意味、化す五行(化土・化金・化水・化木・化火)、そして合化・合而不化・合去の違いまで、子平推命学会の監修でわかりやすく解説します。

2026.06.21(更新:2026.07.15)監修:武則天様(子平推命学会 会長)

干合とは?(天干の5つの組み合わせ)

干合とは、十干のうち相性の決まった2つが引き合って結びつく関係で、その組み合わせは甲己・乙庚・丙辛・丁壬・戊癸のちょうど5組です。

干合(かんごう)とは、十干(甲・乙・丙…癸)のうち、特定の2つが出会うと互いに引き合って結びつく関係のこと。天干五合(てんかんごごう)とも呼ばれ、組み合わせはちょうど5つです。十干は全部で10あり、それが2つずつペアになるため、干合はちょうど5組。この「10干=5組」という対応は、干支の体系上つねに変わりません。

干合二つの干の関係化す五行(化神)
甲 + 己甲(陽木)が己(陰土)を剋す(化土)
乙 + 庚庚(陽金)が乙(陰木)を剋す(化金)
丙 + 辛丙(陽火)が辛(陰金)を剋す(化水)
丁 + 壬壬(陽水)が丁(陰火)を剋す(化木)
戊 + 癸戊(陽土)が癸(陰水)を剋す(化火)

結びつくだけでなく「化す五行」まで決まっているのが干合の特徴です。たとえば戊と癸が出会えば火に化す(戊癸化火)、というように。

干合の5組と化神。甲己→土、乙庚→金、丙辛→水、丁壬→木、戊癸→火。
干合の5組と、それぞれが化す五行(化神)。甲己=土/乙庚=金/丙辛=水/丁壬=木/戊癸=火。

なぜこの5組なのか

干合の相手は、陽の干から数えて6番目(=5つ先)の陰の干。必ず「剋す関係」で、しかも陰陽が異なる組み合わせになります。

干合の相手は、デタラメに決まっているわけではありません。陽の干から数えて6番目(5つ先)の陰の干が、その相手になります。甲(1番目)の相手は己(6番目)、乙(2番目)は庚(7番目)…という具合で、十干を1〜10と数えれば、相手はつねに「番号+5」の位置にあります。

そしてこの5組は、どれも「剋す関係」で、かつ陰陽が異なる組み合わせになっています。通変星でいえば、片方から見れば通変星の正財、もう片方から見れば正官の関係。つまり「正しく結ばれる相手」=夫婦の合です。ぶつかり合う剋の関係なのに、陰陽が違うために反発ではなく惹かれ合って結びつく――これが干合の正体です。正財・正官がどんな星かは通変星とは?決まり方と十通変星の一覧で詳しく解説しています。

剋の関係でも、陰陽が同じだと「反発・攻撃」、陰陽が違うと「引き合い・結合」になる。干合は後者。だから干合は、恋愛・結婚・パートナーシップの暗示として読まれることも多いのです。

干合の「化」── 化神の五行

化神は5組それぞれで決まっています。甲己=土・乙庚=金・丙辛=水・丁壬=木・戊癸=火。上から並べると土→金→水→木→火で、五行の相生(生む順)と一致します。

干合した二つの干は、条件がそろうと、まったく別の五行に生まれ変わります。これを合化(ごうか)、変化した先の五行を化神(かしん)と呼びます。十干と十二支を組み合わせた干支は全部で60通り(六十干支)ありますが、天干どうしの合=干合はこの5組だけ、という点をまず押さえておきましょう。

甲と己が干合して土に化す(甲己合化土)図。
例:甲と己が結びつき、土に化す(甲己合化土)。
干合化神読み
甲己甲己合化土(こうきごうかど)
乙庚乙庚合化金
丙辛丙辛合化水
丁壬丁壬合化木
戊癸戊癸合化火

覚え方のコツ:化神を上から並べると 土 → 金 → 水 → 木 → 火。これは五行の相生(生む順)そのものです(土生金・金生水・水生木・木生火)。「甲己=土」から始めて相生でたどれば、5つの化神がスラスラ出てきます。

化神の相生サイクル図。土(甲己)→金(乙庚)→水(丙辛)→木(丁壬)→火(戊癸)→土と相生の順に並ぶ。
化神は相生の輪。土(甲己)→金(乙庚)→水(丙辛)→木(丁壬)→火(戊癸)→土。生む順にたどれば5つの化神が出せます。

合化・合而不化・合去のちがい

干合の結果は3つ。化す「合化」、結ぶが化さない「合而不化(羈絆)」、役目を失う「合去」。実際には化さないことが多く、大半は合而不化か合去にとどまります。

干合は、いつでも化す(合化する)わけではありません。条件によって、結果は次の3つに分かれます。ここが干合のいちばん大事なところです。

干合の3つの結果。合化(化す)・合而不化(結ぶが化さない)・合去(役目を失う)に分かれる図。
干合の結果は3つ。合化(化す)/合而不化(結ぶが化さない・羈絆)/合去(役目を失う)。
状態意味
合化ごうか条件がそろい、二つの干が化神(新しい五行)に変化する。命式の五行バランスが大きく変わる。
合而不化ごうじふか結びつくが化さない。互いに足止めし合い(羈絆=きはん)、本来の働きが鈍る・封じられる。
合去ごうきょ干合によって、その干が本来の役目を失う(「合って去る」)。命式の戦力から外れる状態。

つまり「干合した=化した」ではありません。多くの場合は化さず、合而不化(羈絆)や合去にとどまります。化が成立するのは、後述の条件がそろった特別なケースです。

干合5組それぞれの象意(生土養土・紅蕾無残・日月相会・干合鬼神・天乙会合)

干合の5組には、算命学系で使われる呼び名があります。甲己=生土養土(サポート)、乙庚=紅蕾無残(努力が実りにくい)、丙辛=日月相会(出会い・恋愛)、丁壬=干合鬼神(勝負強い・明知)、戊癸=天乙会合(足りないものが揃う)です。

ここまでは、干合が「何に化すか(化神)」を見てきました。それとは別に、干合の5組そのものに象意(意味づけ)を与える読み方があります。次の呼び名は算命学系で用いられるもので、化神(五行)の話とは系統が異なります。流派によって呼び名や意味づけは異なり、子平推命では必ずしも用いないため、あくまで一つの解釈として押さえてください。

干合呼び名(読み)象意(一例)
甲己生土養土
せいどようど
周囲の助けやサポートを受けやすい
乙庚紅蕾無残
こうらいむざん
努力が実りにくい・金銭面のトラブルに注意
丙辛日月相会
じつげつそうかい
出会い・恋愛。着実な運気の上昇
丁壬干合鬼神
かんごうきしん
神と鬼の融合。勝負強く、明知(頭の切れ)を得る
戊癸天乙会合
てんおつかいごう
足りなかったピースが揃う

甲己=生土養土(せいどようど)。大地がさらに土を養うイメージで、周囲の人の助けを受けやすい結びつきとされます。

乙庚=紅蕾無残(こうらいむざん)。咲く前の紅い蕾(つぼみ)が散るという名の通り、努力が実を結びにくい・金銭面のトラブルに注意を促す象意です。悪い意味に偏りがちですが、これも「気をつける点が分かる」情報として読みます。

丙辛=日月相会(じつげつそうかい)。太陽(丙)と月(辛)が出会う名の通り、出会いや恋愛、着実な運気上昇の暗示として読まれます。後述しますが、丙辛は「運命の出会い」と表現されることもあります。

丁壬=干合鬼神(かんごうきしん)。神と鬼が一つに融け合う名で、勝負強さと明知(頭の良さ・洞察)をあらわします。5組のなかでも力の強い象意とされます。

戊癸=天乙会合(てんおつかいごう)足りなかったピースが揃う――噛み合わなかったものが最後に組み合わさる、という象意です。

これらの呼び名は算命学系の一次資料に基づく整理で、子平推命の「化神(五行)」の理論とは別系統です。同じ干合でも、どの流派・どの技法で見るかによって強調点が変わります。実際の鑑定では、命式全体(用神・忌神・地支)と合わせて総合的に判断します。

深掘り:争合と妒合(取り合いの合)

干合には、1つの干を2つの干が取り合う形もあります。

  • 争合(そうごう)/妒合(とごう):たとえば2つの庚が1つの乙を奪い合うように合する状態。合の力が分散し、結びつきが不安定・嫉妬的になります(呼び分けは流派により異なります)。恋愛・人間関係では「三角関係」「取り合い」の暗示として読まれることも。
争合の判定や合の強弱は、地支・透干・大運まで見て総合的に行う高度な領域です。命式によって結論が変わるため、正確な判断は専門家の鑑定が確実です。

合化が成立するかは「地支」で決まる

化すかどうかは天干では決まりません。決め手は地支、とくに月支(月令)が化神の五行かどうか。地支が化神を支えて、はじめて合化が成立します。

干合が本当に化す(合化する)かどうかは、天干の組み合わせだけでは決まりません。決め手になるのは地支(ちし)です。流派で細部は異なりますが、ポイントは次の通りです。

  • 月支(月令)が化神の五行であること。化神が生まれ月の気を得て、いちばん強くなる状態。これが合化の最重要条件です。
  • 地支に化神の五行が根を張っている(通根)こと。地支が化神を支えていれば、化は本物になりやすい。
  • 逆に、地支が化神の五行を持たない・剋すなら、天干で合っても化しません。
  • (補助的に)二つの干が隣り合っていること、化神を剋す干が近くに透けていないこと。

つまり地支が化神を後押しして、はじめて合化が成立します。地支の支えがなければ、合っても化さず、合而不化(羈絆)合去にとどまります。とくに日干が絡む化は条件が厳しく、簡単には化しません。

命式での読み方(合去の吉凶)

干合の吉凶は「何が合去されるか」で決まります。忌神(嫌な星)が去れば吉、用神・喜神(頼みの星)が去れば凶。同じ干合でも吉にも凶にも転びます。

干合は、命式の力関係を一変させることがあります。とくに重要なのが「何が合去されるか」です。

合去の吉凶。忌神が合去されれば吉、用神が合去されれば凶。
合去の吉凶。忌神(嫌な星)が合去されれば吉、用神・喜神(頼みの星)が合去されれば凶。
  • 忌神(嫌な作用をする星)が合去 → その悪さが封じられて。じゃま者が手を組んで退場してくれるイメージ。
  • 用神・喜神(頼みの星)が合去 → 頼りの星が働かなくなって。味方が引き抜かれてしまう状態。
  • 日干(自分)が干合 → 多くは化さず、気が相手に向く・自我や決断が制限される、情に流されやすい、と読む流派も。男女の縁の暗示とされることもあります。

同じ干合でも、命式全体のどの星に効くかで吉にも凶にも転びます。だからこそ、子平推命の命式(用神・忌神)を正しく見極めることが先決です。用神・忌神の考え方は子平推命とは?四柱推命との違い・格局の出し方で解説しています。

「合去は、去る星の善し悪しで吉凶が決まります。忌神が合去されれば命式は軽くなり、用神が合去されれば頼みの綱が抜ける。まず用神・忌神を定めてから合去を見る――この順番を崩さないことが、干合を読み違えないコツです。」──子平推命学会 会長・武則天様
Zhouの鑑定ではこう読む
日干(自分)が干合しているとき、Zhouでは「気が相手に向きやすく、情に流されやすい」と読み、まず化すか・合去かを地支で確かめます。日干の干合は縁が切れにくいとも言われ、とくに丁壬(干合鬼神)は縁が切れづらく、丙辛(日月相会)は運命の出会いとして扱う流派があります。ただし吉凶は命式全体で変わるため、Zhouでは単独の干合だけで断定せず、用神・忌神・大運まで合わせて判断します(読み方は流派により異なります)。
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覚え方のポイント

  • 5組:甲己・乙庚・丙辛・丁壬・戊癸。「陽干+5つ先の陰干」。
  • 化神:土→金→水→木→火(相生の順)。「甲己=土」から相生でたどる。
  • 結果は3つ:化す(合化)/結ぶが化さない(合而不化・羈絆)/役目を失う(合去)。
  • 合去の吉凶:忌神が去れば吉、用神が去れば凶。

算命学の干合との違い

算命学の干合も、組み合わせは甲己・乙庚・丙辛・丁壬・戊癸の5組、化す五行も土・金・水・木・火で、本記事の内容と共通です。違いは主に「使い方」にあります。

  • 算命学──宿命(陰占)の中の干合を重視し、干が別の五行に変わる「干合変化」を性格や運命の質の変化として読みます。また、大運・年運で日干と干合する干が巡る「干合の年」を、結婚・転職など環境が大きく動く転機と読むのが特徴的な使い方です。
  • 子平推命(四柱推命)──本記事で見てきたとおり、干合が実際に化すかどうかを地支(月令・根)で厳密に判定し、合化・合而不化・合去を区別して、用神・忌神への影響から吉凶を読みます。

つまり「算命学 干合」で調べても、5組と化神の基礎はこのページの内容がそのまま使えます。そのうえで、干合の年の読み方は算命学流、化の成立判定は子平流、と流派ごとの力点が異なると押さえておくと混乱しません。※象意や吉凶の細かな解釈は流派によって異なります。

よくある質問(干合)

干合とは何ですか?

干合(かんごう)とは、天干の5つの組み合わせ――甲己・乙庚・丙辛・丁壬・戊癸――のことです。天干五合ともいいます。互いに引き合って結びつき、条件がそろうと二つの干が新しい五行(化神)に変化します。

干合の5組と、化す五行は?

甲己=土(化土)、乙庚=金(化金)、丙辛=水(化水)、丁壬=木(化木)、戊癸=火(化火)。化神は土→金→水→木→火と相生の順に並びます。

合去とは何ですか?

干合によって、ある干が本来の働きを失うことです。忌神が合去されれば吉、用神・喜神が合去されれば凶と読みます。

戊癸は何に化しますか?

火に化します(戊癸化火)。戊(陽の土)と癸(陰の水)が干合し、条件がそろうと火の性質に変わります。

干合はどんなときに化す(合化する)のですか?

地支が決め手です。とくに月支(月令)が化神の五行で、地支に化神の根があるときに合化が成立します。地支が支えなければ、天干で合っても化さず、合而不化(羈絆)や合去にとどまります。

干合があると恋愛や結婚に関係しますか?

干合は陰陽の異なる者どうしが引き合う「夫婦の合」の関係のため、恋愛・結婚・縁の暗示として読まれることがあります。とくに丙辛(日月相会)は出会い・恋愛の象意とされ、「運命の出会い」と表現されることも。また、干合が人間関係の日干どうしで起こると縁が切れにくいとされ、なかでも丁壬の縁は切れづらいと言われます。ただし吉凶や意味づけは命式全体と流派によって変わります。干合を含む相性の高い人と新しく出会いたい方には、ZHOU DESTINY(運命の相手度マッチング)があります。

干合カップルは「離れられない」って本当ですか?

日干どうしが干合するカップルは、性格が違っても不思議と引き合い、縁が切れにくいとされます。「別れてもよりを戻す」「腐れ縁のように続く」と語られるのはこのためです。ただしそれは「相性が良い」と同義ではなく、引力が強いぶん振り回されることもある関係です。命式全体の五行バランスまで見て、良い形で続く縁かを確かめるのがおすすめです。

丁壬(干合鬼神)はどんな意味ですか?

丁壬は算命学系で干合鬼神(かんごうきしん)と呼ばれ、「神と鬼の融合」を意味します。勝負強さと明知(頭の切れ・洞察)をあらわす力の強い象意とされ、丁壬(人間関係の日干どうし)は縁が切れにくいとも言われます。化神としては丁壬は木に化します(丁壬化木)。象意は流派により異なります。

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